今日は、大阪市此花区の一軒家にお住まいの60代女性からお電話いただきました。
「まだまだ暑いですね〜。そやけど、台所の周りが臭うて、臭うて、悪臭がただよっとりますねん。夜も眠れへんし、へんなことしてもうたらあかん、と思って電話したんです。」
「では、奥様、台所つまり起こしとるかも知れませんので、見に参りましょうか?」ということで、お伺いさせていただきました。
「実は、私、あんまり掃除が好きやないし、勿体ないから、台所のストッキング替えるのは、1週間に1回なんです。それがあかんのやろうか?」
「確かに、こまめな掃除は大切ですけど、、、おそらくですね、油か、この干上がるほどの暑さが原因ですよ。」
つまり、普段台所で使う油が、油の持つ性質上、皿洗いするたびに洗剤や他の食べ残しなどのゴミと結合して大きな固まりを作ります。
それが、台所の場合、排水トラップのU字になった下のゾーンで詰まってしまうのです。
どうして物が詰まるような、わざわざこんな形になっているのか、疑問に思われる方もいらっしゃると思います。水の溜まったこの形だからこそ、悪臭やゴキブリ・ネズミなどの小動物が上がって来れなくなっているのです。もし、乾いて水がなくなってしまうと、悪臭が漂ってきたりするのです。
つまり、この暑さで水が蒸発して干上がってしまったのですね。
ということで、換気扇を強く回し、ワントラップを外し、強力パイプクリーナーで内部の油の塊を溶かし、水をどんどん流し込み、施工しました。
今回の施工自体は非常に簡単なものでしたが、注意することだけしっかりとお話させていただきました。
もしDIYで何とかしようとして、空気圧を利用するラバーカップなどでどんどん塊を奥へ押しやった場合、奥のほうで詰まって、もっと大変なことになりかねません。
さらに、水の流れが徐々に悪くなり、排水が完全に流れなくなってから業者に依頼すると、出費が痛くなってしまいます。
「暑い中、えろうすんませんでした。紙パックのお茶ですがどうぞどうぞ。あつ〜て、お茶沸かす気にもなりませんでしたの。」
「奥様!ちっとも水ひねってなかったのですか?」
「はい、ちっとも。」
ということで、再度注意点の念を押し、お宅をあとにしました。